・トイレ革命2018/05/07 09:58

五月の連休で、久々に中国に旅をした。今回は四川省の黄龍・四姑娘山が中心。
先ずは中国の三大都市「成都」に飛行機は降り立ったが、街の綺麗さと清潔感に驚く。思い起こすと北京などを旅したのは20年前であった。

しかし、ツアー・バスで地方を回るとその感覚が一変した。トイレである。
ドライブイン、観光地のトイレは昔のままであった。

 男の小便トイレは一列に並んで、連れション

           大の方は扉も勿論紙もない。かなり度胸?が必要?

ホテルや公共の建物では設備は整っていたが、一番抵抗あるのは用を足した後のペーパーは便器に捨ててはならず、備え付けの入れ物に入れる事。
ペーパーの質が悪いためであろう。
中国に限らず世界にはこのような不便さはまだまだある。

ところが中国式に言うところの、
「今日頭条」(直訳すると、本日のヘッドラインニュース) で話題になっているのが、「中国! やりすぎトイレ革命」とか「忖度トイレ」

習近平国家主席がトイレは重要、改革せよ!との鶴の一声で、現在都市を中心に設備改革。中でも驚くのがある。
 ・テレビ付き ・ATM(現金自動預払機)付き ・コンビニ付き
 ・全面ガラス張り ・ソファー付き ・高価な焼き物展示
 ・トイレカバーはボタン一つでビニールカバーが自動でセットなどなど

            テレビ付きトイレ

各都市では競争でトイレ革命をしているようだ。主席の指示に応えようと
忖度?大流行り。これではやりすぎと、当局が指導しているようだ。

ネットで以下のランク付けがある。
「世界で汚いトイレの国ランク」
 1.中国 2.アフリカ各地 3.南米各地 4.インド 5東南アジア各地

今や経済大国、軍事大国の中国は各分野で目を見張るほどの成長をしている。10年もすると、国内のトイレは世界一清潔、綺麗になるかもしれない。中国共産党恐るべし・・・ 忖度! 大流行。

・清潔2018/05/07 10:56

中国の四川省:黄龍の景観が素晴らしかった。さすが世界遺産である。
標高3,199m~3,553mまで、3.7kmにわたりこの景色が続いている。



現在、中国は様々なところで改革が進んでいるようだ。
何と、登山道の3.7kmが全て木道である。その幅も大人の4~5人が並んで歩ける幅で、木道には滑らないように横にラインが彫られている。
日本の尾瀬の木道など比較にならない。

            清掃する担当者

この長い木道や周辺にはゴミ1つ落ちてはいない。そして綺麗なトイレが100m置きぐらいに設備されている。


                    雑巾まで

随所にゴミ箱完備、おまけに上のテーブル拭きのために綺麗な雑巾までかけてある。

このゴミ箱のゴミも1時間おきに集める担当者までいる。ここまでヤル?

ここまでヤル? と言う話題、もう一つ。

日本の空港のスーツケース引き取りベルトコンベヤー、丁寧な担当者。
雑巾でスーツケースを拭いている、が世界中に話題。

客が取りやすいように「持ち手」は客側に向けられている。

           丁寧に雑巾で拭く担当者

ここまでしなくても・・・と思われるが。年々、サービス内容が向上している。日本のオモテナシは世界一?

・強力2018/05/07 11:38

中国の黄龍で強力を見た。

強力(ごうりき)、背負子(しょいこ)、歩荷(ぼっか)とも言うが、道路のない山道を重い荷物を担いで山小屋などに持ち上げる力持ちである。

その重さは100kgはある。延々と5時間も10時間も高度差1,000m以上担ぐのである。
この人の荷物の下には杖が見える。歩く時には杖となり、休む時には杖を荷物の下に立てる。そうしないと荷物を下に置くと、また立ち上がる時に大変なのである。
この杖、一本からくる言葉に、登山者が休憩する隠語として「イッポン!」があり、イッポンは休憩の意味となった。

   中国の強力、100㎏を担いでいた


                         尾瀬の強力
日本の尾瀬の木道は狭く、彫り目がなく濡れると滑る。
尾瀬や他の山でも歩荷は活躍、やはり100kgを担ぐ。
ハイキング程度の登山者は2~5㎏。山小屋で飲むビールや食べ物はこの人たちの活躍で成り立っている。