・高齢者病ー12024/07/29 08:10

昨今、平均寿命が更新された。
男が81.6歳、女は87.7歳で世界的にもトップを維持している。

喜ぶべきか、危惧するべきか、それが問題とも言える。
高齢者専用の住宅に住んで5年になるが、約200人の実情が見えてきた。

夫婦で入居してきて幸せそうな二人は、子供や孫が近くにいて始終面会に来てくれるタイプ。子供たちと同居ができなくて、いわゆる姥捨て山のタイプ。
サークルで卓球やゴルフ、パークゴルフ、ビリヤード、麻雀、飲み会で活発なタイプ。 様々である。

今回は認知症で破綻した夫婦。

旦那が認知症で、それもマダラだという。90歳近く、普通の時は夫婦共通の趣味でパークゴルフで楽しんでいる。3年ほど前から症状が出てきて、時たま奥さんに暴力をふるう。奥さんは目にアオタンができ辛そうだった。
そして他人までにその暴力が及び警察沙汰になってきた。
止む無く奥さんは市に相談して隔離の病院へ押し込んでしまった。

高齢になると、親子、家族の絆は大事である。
しかし、その絆が破綻した親子もそれなりにいるようだ。子供から連絡もなくほったらかしの例もある。
逆に優しい子供もおり、始終親の好きな好物を届ける例もある。それも連日で幸せが溢れるような人もいる。

高齢者病、その一例である。


・高齢者病ー32024/07/29 10:05

今回の高齢者病は風呂での溺死。

高齢者専用のマンションには大浴場がある、風呂好きな日本人にはたまらない。静かに湯につかる人、大声で話す人、様々である。


昨日、私はたまたま途切れて誰もいない風呂に行き、湯船につかる前に決まりの体を先に洗っていた。おっつけ2人目が入ってきて隣に腰かけた。そして3人目が入ってきたら叫んだ。「人が湯船で浮かんでいる」と。

先に入ってきた私たち2人は、気付かなかったかったのである。それから大変。一人はフロントに連絡、私ともう一人は思わず顔を見合わせ、さてどうする、止む無く湯船にうつ伏せのその人を洗い場まで引き上げ、肩を叩き、反応を見た。ここで一刻を争うと思い、心臓マッサージをし胸骨圧迫を繰り返した。人口呼吸は流石に躊躇した。この時期ややこしい病気に感染しても困る。
これが絶世の美女ならばと思ったのは不謹慎か。


その昔、山岳会に所属していて、何度も心臓マッサージの訓練は受けていたのでとんだ実地訓練となった。

やがてフロントの連中がAEDを持ってきて、そして待機している看護師も来て、マッサージ、救急車も来た。


その後警察が何人も来て、私も事情徴収とかで「ハイ、住所・生年月日、名前は・・・・」まるで犯罪者の様であった。 翌日私はある意味有名人。

ここに統計がある。風呂で溺死、2019年統計だが5,666人。これは交通事故死より多い。

この男性91歳、いつも朝、ラジオ体操に夫婦で来たという。

これも高齢者病かも。


・高齢者病ー22024/07/29 10:38

今回の高齢者病、目も悪くなり、耳も難聴、難聴だからこそ必然的に声が大きくなるようだ。

80,90代になると殆どの人が声が大きい。
エレベーターに乗るとそれが顕著である。狭い空間の中で会話をするのは致し方ないが、特に女性はお喋りが好きである。拡声器を背負って話をしている様な人が多く、思わず耳をふさぎたくなる。

私が主催している飲み会がある。
70代、80代、90代、さまざまなメンバーで10~15人の酒好き、話し好きな人の集まりである。


ここに有名な博士がいる。かなり有名で名前を言えば誰でも知っているその人は既に93歳である。酒好きで奥さんと幸せな老後を送っているが、ここ1年で難聴が進んできた。

レストランで夕食をとっていても、声が大きくなりレストランの隅から隅まで聞こえるほどである。その他は健康そのもののようである。


声の大きい人はまだまだいる。
私のテーブルの前にも80代の男性がいる。たくましく昔は趣味で羆打ちでならした豪傑である。
いつも前にいるので会話をすることもある。たまに内緒話ですが、と言うと
「何!内緒話・・・」とブースター(変圧増幅機)付きの応答である。
だからこの人の前では内緒話は禁句である。

高齢者病の代表的病は難聴である。