・お盆2014/08/23 14:13


 お盆とは、先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼び、7月(東京など)または8月(地方)の13日より16日までの4日間をさす。

 13日の夕方に迎え火を焚き先祖の霊を迎え、16日の夕方送り火を焚き、御先祖さまにお帰りいただく。
 昔からの今の自分があるのは、ご先祖さまのお陰であると感謝する先祖崇拝の心と合体したものである。

 百科事典によると、以上がお盆のいわれと由来であるらしい。もう少し講釈、うん蓄、能書き的に述べるならば、お釈迦様の教えだとか、推古天皇の時代にはとか・・・眉つばのお話が続いてさっぱり理解できない。

 結論としては、日本のお盆行事は、家族や一族が集まり先祖を供養し、亡くなられた人をしのぶ行事として行なわれ、家族や一族が集まり、故人の思い出を語り合うことは大変に意義ある素晴らしい風習であると結んでいる。

 「御布施」の金額の目安は、東京では新盆で2万円、新盆以外は1万円くらいが多いようである。
 
 しかし、外国の仏教には、葬儀、法要、檀家、戒名がないそうである。一方、日本には法要が1年忌、3、7、13、17、23、27、33、50年忌と気が遠くなるほど続くので、気がついた時は近親者が殆ど昇天しているかも知れない。
 早い話が、葬式によってお寺が儲かるようにできているのである。

 「花八層倍,薬九層倍,お寺の坊主は丸儲け」とは言い得ています。

これより本題・・・
 
 

 関東に住む、私の長年の師匠(山登り・温泉・酒・旅)から、始終メールや電話を頂く。しかしこのお盆の前後、音沙汰がなかったので心配し、メールをしてみた。年齢的には天国の下見に行くには早いと思いつつ。

 傘寿を過ぎた母親が倒れて、12日後の8月16日に亡くなったと返信メールが来た。そこで折り返し、お悔やみメールで哀悼をのべた。

 その後のメールだが何とも表現がユニークで親子愛を感じた。その一節が下記。

(お盆で帰ってきた爺さんが「一人で帰るの寂しいから一緒に行こう」と連れていってしまったようです。
でも婆さんも少し抵抗し「あと少し待て!15日までいれば年金が下りる。貰ったら一緒に行ってやる」と16日まで頑張ったようだ。
その間、我々も覚悟を決め死への準備をすることが出来ました。あくまで我々に苦労をかけずに逝ってくれました。
ある面「ピンピンころり」と理想的な死に方をしたと思っています。)


 一億円の豪邸を建てる人なので、天国にいるお爺さんに手土産として、お布施の他に札束をどっさり包んで、お婆ちゃんに持たせてあげた事と思われます。
 浅草に住むお婆ちゃんには、私は随分お世話になりました。
 「浅草三社祭」等で御馳走になったり、温泉旅行で一緒させてもらい、楽しいお話など夜を徹して語ってくれました。
 素敵なお婆ちゃんはその昔モダン・ガール。OLとして銀座のオフィス街で浮名を流し、世の男性軍を手玉に取った話は数知れず、痛快でした。

 師匠、今度は「親父の一代記」に続いて「おふくろ一代記」を是非執筆して下さい。ご冥福をお祈り申し上げます。
                           合唱礼拝