・死生観 ― 2022/12/29 10:32
マダガスカル

伝統宗教が50%以上のこの国は、死ぬと素晴らしい次の世へ行けるということで、住んでいる茅葺、泥塀とは比べようもない立派な墓を建てる。そしてミイラ化した死体を定期的に出して新しい布でくるみ直して、大勢で盛大な葬儀や法事をするという。その時活躍するのが唯一の財産「ゼブ牛」の肉である。

セブ牛
世界中でアフリカ程原始宗教が多く、目や耳を疑うような儀式が多く、多くの訪問客をひきつける。
マダガスカル旅行の際、バスで走っていた時偶然この法要を目にした。現地ガイドに頼み見させてもらった。

法要に参加する人々
1000人をもてなす
この行事は、死後数年を経た故人のために、家族や親族が催すものだ。日本でいえば三回忌や七回忌だが、日本と違って、行うべき年には定めがない。なにしろ、参列者が1000人を超すこともめずらしくない行事だ。主催者は、何よりまず、資金の工面に走らなければならない。料理準備の忙しさも想像できよう。米を炊くために、普段使わない大きな鍋が、近所からありったけかき集められる。おかずの牛肉は、写真にみえるようにドラム缶で料理する。

新しい白い布でミイラ化した遺体をくるみなおす

千人が食べる大鍋
インドネシア・トラジャ族の葬儀は、人が死んで葬られるまでの期間、故人の復活を願ってその遺体を布などで巻いたりお棺に納めて仮に安置する一般的には三ヶ月ぐらいだが、中には三年にも及ぶこともある。
また家族が故人と一定の期間同じ家の中で暮らし、故人のそばで寝るという。
チベット
いまも息づいているのが鳥葬。遺体を鳥に食べさせるもので、人々にとって最も一般的な葬儀である。僧侶とともに遺族も夜を徹してお経を唱え、早朝、葬列が出発。魂が離れ、単なる肉の魂となった遺体は、鳥葬場に運ばれ、天葬師と呼ばれる遺体の処理をする人によって、分解される。そして、大きな岩、鳥葬台の上に置かれ、聖なる鳥、ハゲタカによってついばまれるのである。

鳥葬
「風葬」とは遺体をそのまま放置し、風化を待つ葬儀の形式。オーストラリアや北アメリカ、東南アジアで行われていた。

風葬
「獣葬」とは遺体を放置してハイエナなどの動物に食べさせる葬儀の形式。

「水葬」
「水葬」とは、故人の遺体を川に投じる葬儀の形式 インドやインディアン、チベット等でこのような葬儀の形式がある。

水葬
世界の一部地域で実践されている葬儀の際の風習を見てみる。
葬儀に際して近親者が遺体を洗い、参列者たちも遺体に触れ、抱きつき、キスまでする
一般にイスラム教徒は清潔を非常に重んじる。
洗浄された遺体は白い布でぐるぐる巻きにされる。全身を隙間なく包み込んでしまう。
インドでも遺体が洗われた後、リンネルにくるまれたり、エジプトのミイラを巻くのにも使われた。
日本では死人に対し、湯潅(湯灌とは、棺に納める前に、故人の体を洗い清めること)をし、白装束、納棺(遺体を棺に納める)をする。
イランの異色詩人「ウマル・ハイヤーム」の言葉「死んだら湯灌(ゆかん)は酒でしてくれ」といった言葉が有名である。
ドイツの有名な詩人・ゲーテは晩年、ハイヤームの詩に感銘を受け、敬意を表し、墓の入口からこの廊までの50mを腹ばいで行ったと言われている。

ゲーテが腹ばいした墓
頭を北に向けて寝る(寝かせる)こと。 宗旨宗派にもよるが、故人を安置する際は北枕にする場合が多い。 もともとは釈迦(仏陀)が入滅する際に北枕だったという故事から生まれたもの。

仏教誕生の地・インドにおいては「楽園は北側、死者が集まる場所は南側」との教えがあるため、好んで北を選び眠りにつく人は少ない。
現在は、「北枕=縁起が悪い」という話を知らない、あるいは、特に気にせず就寝位置を決める人も増えているようだ。
昔の日本家屋事情から
住宅事情で太陽の光が当たりにくい北側の部屋は、特に気温が下がりやすく、体を冷やす要因になる。厳しい寒さが続く時期に頭を北側に向けると、寝ている間に風邪をひいたり、体調を崩したりすることが多くなるため「北は避けた方が良い」と言われるようになったそうだ。
さてさて年の暮れ。
我々はどのような葬儀にしてほしいか、そろおろエンディングノートに書きこまねば・・・年を越せませんぞ!
昨今は葬儀を終えてお骨を、寺や納骨堂に預ける人が多い。、昨今は宗教業界が客離れで厳しく「倒産」するところが多い。死んでも安心できないこの世である。

死んだらどうなる・・・
最近のコメント