・冬山の楽しみ ― 2013/12/23 15:33
雪のあまり降らない東京に住むと、非常に雪山が恋しくなる。
11月から5月連休頃までは、東北や長野方面の山に向かう事が多い。
冬山の装備は重い。テントや食料、火器類の共同装備、ビーコン、アイゼン、ピッケル、ワカン、ストック、シュラフなどなど、軽い時でも15~20kにもなる。
交代で、先頭がラッセルという道をつけて登る。いつも8時間程度汗だくで、午後2~3時頃を目途に目的地に着く。

青空の雪山は気持ちが良い
今回は東北・栗駒山系。1,400m地点の頂上直下にテントを張る。
到着すると分担を決めてテント設営、トイレ作り、雪を溶かしての水作りから始る。テントの中は人の熱気で意外に暖かい。

山のテントは男も女もごちゃ混ぜ
天気の良い時は雪のテーブルと椅子を作り、贅沢に足元を掘り、堀こたつ式である。ツマミ類、ビール、ワイン、ウイスキー、焼酎・・・。雪のテーブルは所狭しと並ぶ。メインは鍋料理が多い。

雪のテーブルは酒、ツマミ、料理がドンドン並ぶ
テーブルの近くでは、枯れ木や枯れ枝を集めて焚き火が楽しみである。
火を見ていると癒されるのである。

雪山での焚き火は楽しみ
焚き火が終わる頃は、夜空に星が輝いている。街の明かりや夜空をさえぎるものが無いので、宝石箱を引っくり返した様に美しい。
にわか天文学者が説明する。あれがオリオン座、こちらがおうし座、そっちはふたご座・・・。
テントに入り、またまた酒宴が始まる。酒の勢いで講釈、うん蓄、能書き大会が延々と続き、不毛の論議は深夜まで。そんな騒々しいテントでも昼間の疲れでコロリと寝ている人もいる。
深夜、イビキ・寝言・歯ぎしり・寝相が悪く暴れる人・寝言の歌・寝ぼける人・テントを出て放浪する人はさすがにいないが、喧しい事極まりない。
山を下りると先ず温泉、そして美味い物探し、地酒で乾杯、ミニ観光そして車内でのお喋り大会。だから山はやめられない。
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