・困った~ ― 2015/11/08 16:40
「こまったー、ほんとうーに、こまったー」
このセリフ、どこかで聞いたことありますね。ご存知「男はつらいよ」で、寅さんがまったく頭が上がらない寺の住職、御前様の口癖である。
寅さんの事を心配しての住職の口癖だが、最近の寺や神社も本当に困っていると云うお話。
10月、久し振りに日光方面に旅行した。ついでに日光東照宮も付き合いで、高い入場料を払い嫌々ながら歩いた。
東照宮はご存知の通り「徳川家康」を祀った神社で墓もある。今年は家康没後400年とかで、日光市を挙げて記念行事で賑わっている。

徳川家康の墓
その日光東照宮は神社なのだが、修復や少子高齢化や宗教離れに直面し経営が困難、おまけに東日本大震災の影響で参拝客が激減し維持に大変らしい。
昨今、外国人観光客が大変目立つが、信仰心で訪れているわけではなく観光地巡りできているので、収入の足しにはならないようだ。
信仰心に乏しい日本人は「仏ほっとけ神構うな」「触らぬ神に祟りなし」「参らぬ仏に罰は当たらぬ」などとは言うが、神仏関係者は心穏やかではないようだ。
東照宮は窮余の策として、近くのゴルフ場を購入し墓地の運営に乗り出したと云う。その名は「日光東照宮霊園 春秋の郷」

神社も墓地経営
家康公も、墓の下で「困った~」と苦笑いしている事であろう。
ここで皆さん、お寺と神社の違いを御存じでしようか。
簡単に言うと「お墓のある所がお寺で、鳥居のあるのが神社」
簡単に言うと「お墓のある所がお寺で、鳥居のあるのが神社」
そして寺の収入は、葬式、戒名料が収入の一部で、初七日、四十九日、一年忌、三年忌などを行う法要も、日本だけのお寺独特の儀式である。そして霊園経営である。

お寺には昔から墓地がある
一方、神社の収入は絵馬、お賽銭箱、おみくじ、厄落とし、神前結婚式、初詣、合格祈願、縁日、七五三等々である。

鳥居がある神社
では寺と神社の数は?
寺が77,467か所(僧侶は34万人)、神社は78,954か所となっている。
では宗教の信者数はと言うと、
1.神道系 1億7,700万人 2.仏教 9,800万人 3.キリスト教300万人
合計すると、2億7,800万人となる。日本の人口は1億3千万人、ハテ???
ここで寺も神社も「ホント~に困っている!」のが、信者離れによる経営難である。
寺も経営難で廃寺になり坊主も転職と言う。神社も経営難で寺の専売特許であった霊園に乗り出し、その数全国で50社を超えると云う。まだまだ神社の墓地は増えるであろう、今後、寺と神社で墓地合戦が始まりそうである。
東照宮のように力のある神社はよいが、過疎地の神社は辛い。
昨今、身内が亡くなっても簡略な家族葬、直葬が多い。当然そこには坊主もいなければ花輪も戒名もない。お墓と言う概念も薄れて行くだろう。
あれほど話題が多いイスラム教とて、先進国であるトルコやイランでも若者の宗教離れがすすんでいる。キリスト教はそのテンポがより速い。
私もそうだが、神様とか仏様とか、キリストさまと言われてみても、関係者も含めて誰も見ていない虚像である事は事実である。 困った~困った。
こんな言葉がある。
「MY GOD IS MY WIFE」 笑えない冗談である。
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